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ノウサギの死体と副産物

「弱ったウサギがいる」との情報を受け、同僚が保護してきたノウサギ。
慌てて知り合いの動物病院に運ぼうとしたが、途中で息絶えてしまった。
ノウサギ死体-全身
外傷のない綺麗なノウサギの死体には、めったにお目にかかれない。
せっかくなので記録のために写真を撮った。

ノウサギ死体-眼
ウサギの目は黒と茶色。赤い目のイメージが強いが、あれはペット化されたアルビノだろうと思う。

ノウサギ死体-耳
耳の縁にはびっしりとつぶつぶが付いていた。

ノウサギのダニ1
もちろんコイツです。

ノウサギのダニ2
ノウサギが死んで1~2時間は経った頃だろうか、宿主からの離脱が始まった。
吸血してパンパンになった個体。

コバチ上科の一種
そして、死体のまわりをうろうろと怪しい挙動で動きまわる小さな羽虫。気になって撮影してみた。
翅はボロボロ、後肢の形が明らかに普通ではない。もしやこれは、シラミバエみたいにノウサギに寄生している特異な虫では!?と期待が膨らむ。しかし「ハチっぽい」という以外に正体は何もわからず、研究室の大先輩で昆虫にスーパー詳しいIさんに写真を送ってみた。すると「コバチ上科の一種の奇形個体だろう」とのこと。うーん、寄生とかじゃなくて残念。
しかし、コバチの美しい姿には感動した。

2015年9月16日 東京都武蔵村山市
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