自動撮影に挑む その6 秋月のセンサキットを試す
2009 / 12 / 19 ( Sat )
ここしばらくは内勤ばかりで、生きものの写真を撮るチャンスが無い。
仕方がないので、工作をちびちびと進めたりする。
その1で作成したセンサは動作が不安定で、一旦は症状が落ち着いたのだがその後また悪化、実戦では使えないことがわかった。その代わりということで、秋月電子で販売している焦電型赤外線センサキットver.2(K-00101)を購入してみた。必要な部品が揃っている上、専用基盤が付属しているので組み立ては非常にラク。裏側の配線を考えず、部品のハンダ付けだけすればいいのだ。

一つ心配だったのは、センサの信号によってリレーをON/OFFさせる仕組みであること。前に作ったセンサはすべてが電気信号のやりとりだったので、反応速度が速かった。しかしリレーのON/OFFという物理的な動作が間に入ると、タイムラグが大きいのではないかと予想された。
とにかく作ってみた。これが完成したセンサ↓。

まずは動作だが、かなり安定している。1回生体をキャッチすると1秒間信号が流れてきちんと止まる。うん、これに関しては上々だ。次にタイムラグだが、やはり大きい。測定したわけではないが、生体キャッチからシャッターが切れるまで、0.1秒前後ぐらいのタイムラグがあるように感じる。これだと瞬間を切り取るような写真は撮れそうにない。その4で書いたが、シャッタータイムラグ0.05秒を縮めるためにD200を購入したのだ。ここで0.1秒ものライムラグが出てしまってはその意味がなくなる。
しかしまあ瞬間撮影でなければ使えそうだ。今のところこれに代わるセンサを見つけていないし、当面はこいつを使っての撮影を考えることになりそうだ。
寒いし交通手段はないし調査はないし、しばらくは更新するネタに困りそうです....
⇒自動撮影に挑む その5 オートパワーオフの誤算
仕方がないので、工作をちびちびと進めたりする。
その1で作成したセンサは動作が不安定で、一旦は症状が落ち着いたのだがその後また悪化、実戦では使えないことがわかった。その代わりということで、秋月電子で販売している焦電型赤外線センサキットver.2(K-00101)を購入してみた。必要な部品が揃っている上、専用基盤が付属しているので組み立ては非常にラク。裏側の配線を考えず、部品のハンダ付けだけすればいいのだ。

一つ心配だったのは、センサの信号によってリレーをON/OFFさせる仕組みであること。前に作ったセンサはすべてが電気信号のやりとりだったので、反応速度が速かった。しかしリレーのON/OFFという物理的な動作が間に入ると、タイムラグが大きいのではないかと予想された。
とにかく作ってみた。これが完成したセンサ↓。

まずは動作だが、かなり安定している。1回生体をキャッチすると1秒間信号が流れてきちんと止まる。うん、これに関しては上々だ。次にタイムラグだが、やはり大きい。測定したわけではないが、生体キャッチからシャッターが切れるまで、0.1秒前後ぐらいのタイムラグがあるように感じる。これだと瞬間を切り取るような写真は撮れそうにない。その4で書いたが、シャッタータイムラグ0.05秒を縮めるためにD200を購入したのだ。ここで0.1秒ものライムラグが出てしまってはその意味がなくなる。
しかしまあ瞬間撮影でなければ使えそうだ。今のところこれに代わるセンサを見つけていないし、当面はこいつを使っての撮影を考えることになりそうだ。
寒いし交通手段はないし調査はないし、しばらくは更新するネタに困りそうです....

⇒自動撮影に挑む その5 オートパワーオフの誤算
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エコプロダクツ2009
2009 / 12 / 12 ( Sat )
今年もやってきたエコプロダクツ展。
昨年も紹介したが、団体や企業がエコ商品や環境保全への取り組みを宣伝するイベントだ。
わが職場もまた出展することになったので、初日だけブース対応に行ってきた。

生物多様性のコーナーも健在↑。
環境省では、生物多様性をより端的にわかりやすく表現するため、ということで「地球のいのち、つないでいこう」というフレーズを使っている。たしかに「生物多様性」は漢字ばかり5つも並ぶし、なんか小難しくてわかりにくい感じがする。でも「生物多様性」は単語、「地球のいのち、つないでいこう」は文章だ。代わりに使えると言うものではないような気がする。まあ普及に役立ってくれれば構わないが。
さて、全体をざっと見た感想としては、昨年より少しは生きもの関係の展示が増えたような気がする。少しずつ進歩はしてるのかも。しかし、COP10までもう1年もないことを思うとまだまだ遠い。こんな状態でCOP10はどうなっちゃうんだろうか?
ブース対応は一日立ちっぱなしなので、足腰が悲鳴をあげてます....
⇒エコプロダクツ2008
昨年も紹介したが、団体や企業がエコ商品や環境保全への取り組みを宣伝するイベントだ。
わが職場もまた出展することになったので、初日だけブース対応に行ってきた。

生物多様性のコーナーも健在↑。
環境省では、生物多様性をより端的にわかりやすく表現するため、ということで「地球のいのち、つないでいこう」というフレーズを使っている。たしかに「生物多様性」は漢字ばかり5つも並ぶし、なんか小難しくてわかりにくい感じがする。でも「生物多様性」は単語、「地球のいのち、つないでいこう」は文章だ。代わりに使えると言うものではないような気がする。まあ普及に役立ってくれれば構わないが。
さて、全体をざっと見た感想としては、昨年より少しは生きもの関係の展示が増えたような気がする。少しずつ進歩はしてるのかも。しかし、COP10までもう1年もないことを思うとまだまだ遠い。こんな状態でCOP10はどうなっちゃうんだろうか?
ブース対応は一日立ちっぱなしなので、足腰が悲鳴をあげてます....

⇒エコプロダクツ2008
犬と猫と人間と
2009 / 12 / 06 ( Sun )

吉祥寺で映画「犬と猫と人間と」を観てきた。
日本人のペット好きは世界に類を見ないのではないだろうか。犬や猫を我が子のようにかわいがり、服を着せ、誕生日にはペット用のケーキを与える。はっきり言って自分には理解できない域にまで達している。
しかしこの映画ではその裏側を見せる。我が国で一年間に殺処分される犬と猫の数は30万頭以上。一日当たり約1000頭が殺されている。予想はしていたが、それを上回る数字だった。
日本では犬猫を買うことがあまりに容易にできすぎる、というのがこの問題の大きな要因の一つ。
動物愛護先進国のイギリスでは、犬や猫は保護施設から引き取るか、ブリーダーからの直接購入しか入手方法が無いのだそうだ。日本のような商品扱いとは一味違う。
さて唐突だが、自分は「野生」に対して畏敬の念を持っている。
「野生」と「野生でないもの」は、自分の中では鋭く対立する関係にあり、犬や猫や人間(現代人)は後者にあたる。そして自然が失われていくこの時代にあって、野生生物こそが守る対象であって然るべき、と思っている。
しかし、矛盾するけれど、自分は犬も猫も好きだ。馴染みが深いからだろうか。この映画で殺されていくシーンを見ていて、たまらなく胸が痛んだ。本当に、人間でいることをやめたくなるような気持ちになる。けれど、次から次へとペットが捨てられる現状において、殺処分をやめることは難しい。年間30万頭もの犬や猫が野良化したとしたら、野生生物の生きる場所など無くなる。人間社会も混乱に陥ることだろう。
しかし先日、ニュースZEROで紹介されていた熊本市動物愛護センターの取り組みを見て驚いた。
ここでは、10年前に1577頭を殺処分していたのに、昨年は187頭、今年はまだ4頭だけと、劇的にその数を減らしたというのだ。どの自治体でも、この仕事に携わっている人間は少しでも殺処分の数を減らしたいと願っているが、熊本市は願いだけでなく、それを実現するために行動を起こした。番組では、そのポイントを以下のように整理していた。
①嫌われる行政になる
殺処分の依頼は徹底して拒否、最後まで飼うよう飼い主を説得する。
そのために飼い主の家に出向くこともしばしばあるそうだ。
②市民などと協力
③新たな飼い主を探す
殺処分の以来を拒否するだけでなく、新たな飼い主を探すためのアドバイスも行う。
実際に飼い主を説得する場面にはかなりの緊張感があった。「嫌われる行政になる」というのは、相当の覚悟ができなければできない取り組みだと思う。しかし‘やればできる’のだ。はっきりと数字が物語っている。環境省では、今後10年間で殺処分数を半減させる目標を掲げている。熊本市の精神を見習い、ぜひガンガンやってほしい。
自然保護に携わる身としては一部の「動物愛護」に対する反感もあるのですが、
それはまたの機会に...

小網代 晩秋の魚たち 後編
2009 / 12 / 01 ( Tue )
前回の続き。
採れた魚を個別に紹介していこう。
この日、当たりだったのがこのトウゴロウイワシ↓。
イワシというからその仲間かと思いきや、トウゴロウイワシ目というまったく別の仲間。しかし弱くてすぐに死んでしまうところは「鰯」という感じだった(前編の「成果」の写真で腹を見せて浮いているのはみんなコイツである)。

どこの干潟でもよく捕れるマハゼ↓。
唐揚げなどにするとおいしいというので、メンバーの一人がお持ち帰り。

採れた魚を個別に紹介していこう。
この日、当たりだったのがこのトウゴロウイワシ↓。
イワシというからその仲間かと思いきや、トウゴロウイワシ目というまったく別の仲間。しかし弱くてすぐに死んでしまうところは「鰯」という感じだった(前編の「成果」の写真で腹を見せて浮いているのはみんなコイツである)。

どこの干潟でもよく捕れるマハゼ↓。
唐揚げなどにするとおいしいというので、メンバーの一人がお持ち帰り。


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