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ホシホウジャク成虫

一昨日のこと、帰宅して台所の電気をつけると、何やら大きな虫がぶんぶんと飛び回っていた。
すぐに「ホシホウジャクだな!」とピンと来た。

先日紹介したホシホウジャク幼虫・蛹が無事に羽化したのだ。
しかしタイミング悪く、一眼レフは入院中。仕方なくGX100で白バックを撮ることにした。
ホシホウジャク成虫
なんだか勝手が違ってうまくいかない。
しかもぶんぶん飛び回って手に負えないので、かわいそうだが少しだけ冷蔵庫に入ってもらう。
体温が下がるとしばらくはおとなしくなるからだ。

しかしあの桃色のイモムシがこんな蛾になるのか・・・変態ってすごい。

動かないのいいことにひっくり返して腹側も撮影。
茶色っぽいんだな。
ホシホウジャク成虫の腹

ホシホウジャクの成虫が最も美しいのは、その後翅。
鮮やかな黄色が良いのだが、どうしても翅を開いてくれない。
それを撮るには、飛翔写真にチャレンジするしかなさそうだ。

はやく一眼レフが退院してこないかな・・・。     人気ブログランキングへ


ホシホウジャク幼虫・蛹

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23:10 | 昆虫類 | comments (6) | trackbacks (0) | edit | page top↑

オオサンショウウオ参詣 その3

前回、前々回からの続き。

オオサンショウウオを撮影した翌日、すっかり雨は上がっていた。
あわよくばもっと大きな個体を見つけようと、再び現地に赴いた。
自分は周辺環境や他の生きものも見ておこうと思い、タモ網を片手に沢を歩く。

あちこちでオタカラコウが大きな葉を広げ、黄色い花を咲かせている↓。
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オタカラコウのある風景

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00:37 | オオサンショウウオ参詣 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

オオサンショウウオ参詣 その2

前回の続き。
雨が降る中、オオサンショウウオの撮影。
せっかくここまで来たのだから、水中撮影にもチャレンジしてみる。
やり方は以前紹介したあの方法
潜るオオサンショウウオ2

しかしとにかく暗い。
この水中撮影法の弱点は、シャッターが押せないだけでなくストロボが使えないこともある。内臓ストロボを光らせることはできるが、ケース内で乱反射して変な光が盛大に写り込んでしまうのだ。よって、とにかくカメラを動かさないようにして、スローシャッターで撮るしかない。ISO100でシャッタースピードはなんと1秒。ブレないのが奇跡というぐらいの状況だが、200枚以上撮って何とか数枚、見られる写真になった。

うん、やはり水中にカメラを沈めて撮れる画は新鮮だ。  人気ブログランキングへ
オオサンショウウオ水中全身像

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15:00 | オオサンショウウオ参詣 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

オオサンショウウオ参詣 その1

潜るオオサンショウウオ

その機会は、職場の同僚によって突然もたらされた。

「アレを見に、京都に行こう」と。     人気ブログランキングへ

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22:34 | オオサンショウウオ参詣 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

ホシホウジャク幼虫・蛹 その1

数日前の深夜、残業で遅くなり、最寄り駅からの家路を急いでいた。
すると足元を1匹のイモムシが歩いている。駅のホームからの明かりが届いていなかったら踏んでいたかもしれない。お尻につんとアンテナみたいなツノがあり、一目でスズメガの仲間だとわかる。夜遅いのですぐに寝たかったが、とりあえず家に連れ帰って撮影することにした。
ホシホウジャク幼虫1
淡いピンクからグリーンのグラデーション。
きれいな色だが、秋よりも春をイメージさせる色合いだ。               人気ブログランキングへ

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23:05 | 昆虫類 | comments (3) | trackbacks (0) | edit | page top↑

アオスジアゲハ幼虫

自宅から最寄りのJRの駅まで、徒歩7分。
その駅の近くに、個人宅の庭を使って経営している自転車置き場がある。
入り口脇にひょろっと1本、小さなクスノキ。
ある時、そこにこんなヤツを見つけた。
クスノキにアオスジアゲハ幼虫
アオスジアゲハの幼虫だ。
毎日たくさんの人間が出入りしているが、気付いている人が他にいるだろうか。
そんなことを考えつつ、時々気にして見ていた。

こいつらには「定位置」があり、気に入った葉に糸でじゅうたんを敷き、その上に鎮座している。
食事の時はそこから歩いて出かけて行き、よそで葉を食べて元の場所に帰ってくる。
だからいつもの場所にいないと、ああ食事中か、とわかるのだ。    人気ブログランキングへ

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23:59 | 昆虫類 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

ギンイチモンジセセリ

話は前回と同じ利根川中流域から。

今回の調査の主目的は、カヤネズミを探すことだった。
もちろんネズミそのものは簡単にお目にかかれるものではないので、巣を探す。
調査地には広大なオギ原が広がっているので、こりゃたくさん見つかるだろうと楽観視していた。

ところが全然見つからない。
探しつづけて2時間、1個もなし。
その代わりに、オギを掻き分けるたびにチョウが飛び立つ。
ギンイチモンジセセリだ。時期的に見て、今年3化目だろう。
ギンイチモンジセセリ1
セセリチョウの仲間はスピャッと素早く飛ぶものが多い。
しかしギンイチはぴらぴらぴら~とゆっくり飛ぶ。
翅の表は黒っぽく、裏は明るめの黄土地に白線、飛ぶとそれが交互に見える。
だから飛んでる姿ですぐギンイチだと見分けがつく。

ギンイチモンジセセリ2
このチョウを初めて見たのは短大時代、多摩川でのことだった。
その時、おっとりした飛び方に何ともいえない可愛らしさを感じたのを覚えている。

この日は本当に多くの個体を見たが、県レベルでは絶滅危惧種である。
カヤネズミは見つからなかったが、とっても良い場所だなあと再認識したのだった。


動いてるのを撮るのは苦手ですが、こいつなら飛翔写真の練習にいいかも・・・人気ブログランキングへ
19:24 | 昆虫類 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

ヌマガエル 東日本で激増中

ここのところ調査の仕事がなく、フィールドに出る機会がなかった。
今日、久しぶりの現場は利根川中流域。

オギが勢いを失って、すっかりバサバサになっているのが一目でわかる。
足元にはぴょんぴょんとコオロギたち。
セミも鳴いてはいるが、すべてツクツクボウシ。

しばらく見ない間にすっかり季節が進んでしまった。
晩夏というより初秋、か。


さて今現在、利根川沿いや埼玉県で猛烈に数を増やしているカエルがいる。
今日もとにかくたくさんの個体を目にした↓。
ヌマガエル成体
東日本でこの風貌だとツチガエルと思いたくなるのだが、こいつの正体はヌマガエル。
本来なら西日本にしか分布していないはずのヌマガエルが、なぜここに?

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22:53 | 両生類 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑