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変顔虫 エゴヒゲナガゾウムシ

ここのところ、梅雨と夏を行ったり来たりという天候が続いている。
野外調査をするには微妙。カンカンに暑いのも嫌だけれど、雨降りも困る。
そんな先週の木曜、本庄での調査。
ある生きものを探して一日歩き回れ、そんな指令。
どうせなら写真を撮りながらブラブラ歩こうと思い、一眼レフを携行していた。
するとエゴノキに5mmあるかないかぐらいの小さな虫を発見。
エゴヒゲナガゾウムシカップル1

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23:59 | 昆虫類 | comments (3) | trackbacks (0) | edit | page top↑

ニホンリスのロードキル

野反湖に向かう途中のこと。
車の助手席から、路面に横たわる茶色い物体が見えた。
交通事故に遭った動物らしい。

小さい。
タヌキやキツネよりずっと小さい動物。
・・・ネズミ?リス?

車を少し先に停めて、その場所まで戻る。
リスだったら、死体を持って帰って骨を標本にしたい。
しかし駆け寄る自分たちを追い抜いた車のうちの一台が、目の前でもう一度その動物を轢いた。
ニホンリスのロードキル

近づいてみると、その動物はやはりニホンリスだった。
リスのロードキルを見たのは初めてのこと。
血が固まっておらず、事故からあまり時間が経っていないことが伺えた。
しかし少なくとも2度も車に轢かれているので、骨は粉々だろう。
残念だが写真だけ撮り、あとは道路脇の土の上に死体を移動させた。

樹上を利用することが多いリスにとっても、道路は生活場を分断するものだと再認識。
自分も道路を利用する一員、その存在を完全否定する気はないが、野生生物への配慮を忘れてはならないはず。生きもの用のトンネルや橋の設置も少しは行われているけれど、焼け石に水的な印象が拭えない。全国的に見れば、毎年相当な数の動物が交通事故の犠牲になっているのは間違いないから。

また、人口が減っていくこれからの時代において、これまでのようにひたすら道路を作り続けるのは愚行としか言えない。道路は維持管理するだけでとてつもないお金がかかるのだから、必要な道路は作り、不必要な道路は廃止→自然に戻していく、というのが環境的にも経済的にも合理的だろう。今度の総選挙で政権が民主党に移れば、そのへんも変わってくるだろうか。ちょっと期待してしまう。


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14:13 | 哺乳類 | comments (1) | trackbacks (0) | edit | page top↑

野反湖周辺の植物

資格試験が近づいている。
しかし、勉強する気がまったく出ない。
海の日を絡めた3連休、迷わず勉強より遊びを選択。
ということで、友人と群馬の野反湖でキャンプをすることにした。
キスゲと野反湖

野反湖はダム湖だが、今回はニッコウキスゲのピークにあたっていたため、景観が見事。標高が1500mぐらいあるので、涼しくて避暑にもぴったり。本当はキャンプ場で1泊した後に周辺の山を登るつもりだったが、登りはじめにいきなり道を間違えて引き返す羽目になり、登る気が失せてしまった。そこで、湖の周りを散策することに。するとキスゲ以外にも様々な花が咲いていた。

センジュガンピ イブキトラノオ
センジュガンピ                      イブキトラノオ

タカネアオヤギソウ ウスユキソウ
タカネアオヤギソウ                   ウスユキソウ

ミヤマホツツジ オゼソウ属の一種?
ミヤマホツツジ                      ノギラン

ハクサンフウロ
ハクサンフウロ

クルマユリ
クルマユリ

ふだんほとんど接触の無い、高標高地の植物なので、同定が間違えているかもしれない。
もし気付いた方は教えていただけると助かります。

他にもコマクサやランの仲間も見られたけれど、まともな写真が撮れなかった。
なぜかわからないけど、一眼レフを抱えた人たちがたくさんいると、あまり撮る気が出ない。
有名な観光地などで自分に出やすい症状だ。

しかしまあ写真は別として、花に囲まれてのキャンプは非日常的、仕事をすっかり忘れてのひとときはとても楽しかった。夏休みなのに当日でもバンガローがとれるし、野反湖キャンプ場はけっこう穴場かも。


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17:26 | 植物 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

カヤ原の天使 カヤネズミ

このおしりとしっぽ、何だかわかるだろうか。
かわいいモノ好きにはたまらない、カヤ原の天使、カヤネズミ。
ススキ、オギ、チガヤなどの草原に住み、草を編んだ丸い巣の中で子育てをする、
体重7グラムの小さな小さなネズミである。
カヤネズミのおしり

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22:35 | 哺乳類 | comments (7) | trackbacks (0) | edit | page top↑

自動撮影に挑む その2 ストロボの電源

「その1」を書いてから9ヶ月も経ってしまった。
その間も、ものすごーくゆっくりと、自動撮影装置の製作を進めていた。
自動撮影の機材について、課題は大きく3つあると思う。

1 センサー関係の作成
2 カメラやストロボの電源の長期確保
3 防水

1については、前回うまくいかなかったのだが、これは参考にしていた書籍の著者にメールで質問をするなどして、いくらか改善された。とりあえず、一旦はこれで良しとすることに。

さて、次は2の電源確保だ。
自分の目標は、撮影できる状態のまま一週間電源を維持すること。
たとえばストロボなら、単三電池4本では発光待機状態で一晩ももたない。
そうなると、もっと容量の大きい電源が必要だ。

アルカリ単三電池1本の電圧は1.5V、これを4本直列にすると6V。
バイク用のバッテリー等にはちょうど6Vのものがあるから、これを使えば話は比較的簡単そうだ。
ストロボとバッテリー

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20:19 | 機材 | comments (2) | trackbacks (0) | edit | page top↑

潰されたキツネの巣穴

ノコギリクワガタの続き。
カエルの調査を終え、1ヶ月前の調査で発見したキツネの巣穴の様子を見に行ってみた。

恐れていたことが起こってしまった。
巣穴のあった斜面にはたくさんのタイヤ痕。
潰された巣穴

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21:40 | 保護・保全 | comments (4) | trackbacks (0) | edit | page top↑