COP10で配布しているパンフレット
2010 / 10 / 26 ( Tue )
ここで遅まきながら宣伝。
18日から始まったCOP10で、このパンフレットが配布されています。
タイトルは「市民がまもる生物多様性」。

関東地方環境事務所から委託を受けて、主に同僚のJさんと私が中心となって作成しました。関東地方で稀少種の保全活動をしている市民団体と、環境省の取り組みを紹介するパンフです。印刷部数は5000部程度と少ないですが、お手に取る機会があったらぜひご覧ください。中身はこんな感じ。

さて、名古屋で開催中のCOP10、色々と課題はあるが自分としては以下の2つが重要だと思う。
①遺伝子資源の利用と公平な利益配分(ABS)の問題
主に、発展途上国の動植物の遺伝資源を元に、先進国が医薬品などを開発して利益が出た場合、その利益を途上国にも公平に分配する仕組みのこと。先進国が途上国から遺伝資源を採取し、開発で得た利益を独占する状況が問題化したことから、生物多様性条約に盛り込まれた。自分としては、途上国の遺伝資源を使うなら、利益をその国に還元するのは当然だと思う。そうなれば「生物多様性=財産」という認識が途上国に広まり、国家レベルで自然を守る動きが出てくると期待する。しかし途上国は過去に遡っての利益配分を要求しており、利益を守りたい先進国との対立は深い。お互いがどこまで歩み寄れるか、注目だ。
②ポスト2010年目標の策定
生物多様性条約の締約国は、「2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」という目標(2010年目標)を2002年のCOP6で採択した。しかしこれを実現することができなかったことは、誰の目にも明らかである。よって、今回のCOP10でこれにかわる新しい目標(ポスト2010年目標)を作る必要がある。新目標では、目標を数値で示せるか、また京都議定書のように法的拘束力を持った約束という形にできるかが注目される。
自然環境に関わる者にとって、COP10は歴史的一大イベントと言ってもいいと思うのだが、やはり国内での一般意識は低く、テレビ等でなかなか報道されない。自分は会議場に足を運んでいるわけではないので、状況がほとんどわからない。いずれにしろ、今週末でCOP10は閉会となる。どのような採決がされるか、たいへん気になるところである。
18日から始まったCOP10で、このパンフレットが配布されています。
タイトルは「市民がまもる生物多様性」。

関東地方環境事務所から委託を受けて、主に同僚のJさんと私が中心となって作成しました。関東地方で稀少種の保全活動をしている市民団体と、環境省の取り組みを紹介するパンフです。印刷部数は5000部程度と少ないですが、お手に取る機会があったらぜひご覧ください。中身はこんな感じ。

さて、名古屋で開催中のCOP10、色々と課題はあるが自分としては以下の2つが重要だと思う。
①遺伝子資源の利用と公平な利益配分(ABS)の問題
主に、発展途上国の動植物の遺伝資源を元に、先進国が医薬品などを開発して利益が出た場合、その利益を途上国にも公平に分配する仕組みのこと。先進国が途上国から遺伝資源を採取し、開発で得た利益を独占する状況が問題化したことから、生物多様性条約に盛り込まれた。自分としては、途上国の遺伝資源を使うなら、利益をその国に還元するのは当然だと思う。そうなれば「生物多様性=財産」という認識が途上国に広まり、国家レベルで自然を守る動きが出てくると期待する。しかし途上国は過去に遡っての利益配分を要求しており、利益を守りたい先進国との対立は深い。お互いがどこまで歩み寄れるか、注目だ。
②ポスト2010年目標の策定
生物多様性条約の締約国は、「2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」という目標(2010年目標)を2002年のCOP6で採択した。しかしこれを実現することができなかったことは、誰の目にも明らかである。よって、今回のCOP10でこれにかわる新しい目標(ポスト2010年目標)を作る必要がある。新目標では、目標を数値で示せるか、また京都議定書のように法的拘束力を持った約束という形にできるかが注目される。
自然環境に関わる者にとって、COP10は歴史的一大イベントと言ってもいいと思うのだが、やはり国内での一般意識は低く、テレビ等でなかなか報道されない。自分は会議場に足を運んでいるわけではないので、状況がほとんどわからない。いずれにしろ、今週末でCOP10は閉会となる。どのような採決がされるか、たいへん気になるところである。

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先行伐採されたヤナギ林
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エコプロダクツ2009
2009 / 12 / 12 ( Sat )
今年もやってきたエコプロダクツ展。
昨年も紹介したが、団体や企業がエコ商品や環境保全への取り組みを宣伝するイベントだ。
わが職場もまた出展することになったので、初日だけブース対応に行ってきた。

生物多様性のコーナーも健在↑。
環境省では、生物多様性をより端的にわかりやすく表現するため、ということで「地球のいのち、つないでいこう」というフレーズを使っている。たしかに「生物多様性」は漢字ばかり5つも並ぶし、なんか小難しくてわかりにくい感じがする。でも「生物多様性」は単語、「地球のいのち、つないでいこう」は文章だ。代わりに使えると言うものではないような気がする。まあ普及に役立ってくれれば構わないが。
さて、全体をざっと見た感想としては、昨年より少しは生きもの関係の展示が増えたような気がする。少しずつ進歩はしてるのかも。しかし、COP10までもう1年もないことを思うとまだまだ遠い。こんな状態でCOP10はどうなっちゃうんだろうか?
ブース対応は一日立ちっぱなしなので、足腰が悲鳴をあげてます....
⇒エコプロダクツ2008
昨年も紹介したが、団体や企業がエコ商品や環境保全への取り組みを宣伝するイベントだ。
わが職場もまた出展することになったので、初日だけブース対応に行ってきた。

生物多様性のコーナーも健在↑。
環境省では、生物多様性をより端的にわかりやすく表現するため、ということで「地球のいのち、つないでいこう」というフレーズを使っている。たしかに「生物多様性」は漢字ばかり5つも並ぶし、なんか小難しくてわかりにくい感じがする。でも「生物多様性」は単語、「地球のいのち、つないでいこう」は文章だ。代わりに使えると言うものではないような気がする。まあ普及に役立ってくれれば構わないが。
さて、全体をざっと見た感想としては、昨年より少しは生きもの関係の展示が増えたような気がする。少しずつ進歩はしてるのかも。しかし、COP10までもう1年もないことを思うとまだまだ遠い。こんな状態でCOP10はどうなっちゃうんだろうか?
ブース対応は一日立ちっぱなしなので、足腰が悲鳴をあげてます....

⇒エコプロダクツ2008
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