お茶濁しのトウキョウダルマ
2015 / 08 / 31 ( Mon )
東京のトウキョウダルマガエル
2015 / 06 / 16 ( Tue )
トウキョウサンショウウオのポートレート
2014 / 09 / 22 ( Mon )
ナガレタゴガエル
2014 / 03 / 12 ( Wed )
菓子パンさんに誘われて、檜原村に行ってきた。目的はナガレタゴガエルだ。
恥ずかしながら、私はまだナガレタゴガエルをまともに見たことがない。

檜原の林道はまだ雪が30~50cmぐらい残っていた。雪で折れた倒木が所々で道を塞いでいる。

すでに繁殖期は終わっているようだったが、石の下に隠れている個体を菓子パンさんが見つけてくれた。
水の透明度が高いので、こうして撮っても水中という感じがあまりしない。

いつもの簡易ハウジングで水中から撮影してみた。

繁殖期特有の皮フのダブつきがすばらしい。これぞナガレタゴガエルという感じだ。
水流を受けて皮フがゆらゆらしているのが印象的だった。

渓流内の深みにたまったお落ち葉をめくっていると、ナガレタゴガエルと思われる死体が
いくつも出てくる。中にはこのようにちぎれたものも。動物に襲われたのだろうか。

落ち葉に混じっていくつかの卵塊も発見。本来は渓流内の岩の裏側などに産み付けられる
ものだが、中には剥がれて流されてしまうものもあるのだろう。

ニホンアカガエルなどに比べると卵数はずっと少ないが、粒が大きい。
タゴガエル類のオタマジャクシは餌を食べず、卵黄の栄養だけで育つという。
雪解けの渓流の中、胴長を履いての撮影は非常に寒かった。
手足の感覚が無くなりそうな冷たさ。しかも夕方は雪がちらつく寒い日だった。
しかしようやくナガレタゴガエルを撮影出来て、内心ほくほくで家路についた。
2014年3月10日 東京都檜原村
恥ずかしながら、私はまだナガレタゴガエルをまともに見たことがない。

檜原の林道はまだ雪が30~50cmぐらい残っていた。雪で折れた倒木が所々で道を塞いでいる。

すでに繁殖期は終わっているようだったが、石の下に隠れている個体を菓子パンさんが見つけてくれた。
水の透明度が高いので、こうして撮っても水中という感じがあまりしない。

いつもの簡易ハウジングで水中から撮影してみた。

繁殖期特有の皮フのダブつきがすばらしい。これぞナガレタゴガエルという感じだ。
水流を受けて皮フがゆらゆらしているのが印象的だった。

渓流内の深みにたまったお落ち葉をめくっていると、ナガレタゴガエルと思われる死体が
いくつも出てくる。中にはこのようにちぎれたものも。動物に襲われたのだろうか。

落ち葉に混じっていくつかの卵塊も発見。本来は渓流内の岩の裏側などに産み付けられる
ものだが、中には剥がれて流されてしまうものもあるのだろう。

ニホンアカガエルなどに比べると卵数はずっと少ないが、粒が大きい。
タゴガエル類のオタマジャクシは餌を食べず、卵黄の栄養だけで育つという。
雪解けの渓流の中、胴長を履いての撮影は非常に寒かった。
手足の感覚が無くなりそうな冷たさ。しかも夕方は雪がちらつく寒い日だった。
しかしようやくナガレタゴガエルを撮影出来て、内心ほくほくで家路についた。
2014年3月10日 東京都檜原村
ヒキオタマの大群
2013 / 07 / 09 ( Tue )
ヤマアカガエルの抱きだこ
2013 / 03 / 20 ( Wed )
3月2日、前日の雨で一気に動き出したアカガエルの卵塊を数えて回る。
すると谷戸の湿地の中に、横たわって動かないヤマアカガエルを見つけた。

触ってみるとまだ生きていたが、大腿部が大きく傷ついていて全く動けなくなっていた。
何か哺乳類に襲われたのではないかと思う。それにしても噛みつくだけで全く食べないという
のも何だかなあ。腹いっぱいなのに動くものに反応して襲ってしまったのか?
カエルの前足を見ると、親指から手首にかけて大きなコブが。

これはオスがメスをしっかりつかまえるための滑り止め。繁殖期にできる、いわゆる「婚姻瘤(こんいんりゅう)」
というもので、「抱きだこ」などとも呼ばれる。この抱きだこでメスの脇腹にしっかり抱きつくというわけだ。
時々脇腹から流血しているメスを見るけど、これがその原因というわけだ。ザラザラして滑らなそうに見える。
こんなごついのが一時だけ出てきてまた消えるんだから、すごいなあ。
2013年3月2日
すると谷戸の湿地の中に、横たわって動かないヤマアカガエルを見つけた。

触ってみるとまだ生きていたが、大腿部が大きく傷ついていて全く動けなくなっていた。
何か哺乳類に襲われたのではないかと思う。それにしても噛みつくだけで全く食べないという
のも何だかなあ。腹いっぱいなのに動くものに反応して襲ってしまったのか?
カエルの前足を見ると、親指から手首にかけて大きなコブが。

これはオスがメスをしっかりつかまえるための滑り止め。繁殖期にできる、いわゆる「婚姻瘤(こんいんりゅう)」
というもので、「抱きだこ」などとも呼ばれる。この抱きだこでメスの脇腹にしっかり抱きつくというわけだ。
時々脇腹から流血しているメスを見るけど、これがその原因というわけだ。ザラザラして滑らなそうに見える。
こんなごついのが一時だけ出てきてまた消えるんだから、すごいなあ。
2013年3月2日
アカガエル 宴の翌日
2013 / 03 / 03 ( Sun )
アカガエルの鳴き声を聞いた翌日、ちょうどアカガエルの卵塊調査だった。

予想通り、浅い水域にはたくさんの卵塊があった。

産みたて新鮮な卵はとてもきれい。

まず驚いたのは、昼間だというのにカエルが堂々と姿を見せて鳴いていること。
これまで数々のフィールドでアカガエル調査をしてきたが、昼間からアカガエルの合唱を聞いたのは初めての経験。個体数が多い所ではこういうものなのだろうか?

続いて驚いたのは、ヨシなどの抽水植物が密に生え、陸からは水面がほとんど見えないような場所でもカエルが鳴いていること。産卵の条件として水深が浅いことや植生が繁茂しすぎていないことを意識してきたが、ここでは後者の常識が覆された。もちろん、その藪の中にはすでにいくつもの卵塊が産んであった。

包接しているカップルも3組ほど見られた。
機材をしっかり準備して、プライベートでがっつり撮影をしたい。
2013年3月2日

予想通り、浅い水域にはたくさんの卵塊があった。

産みたて新鮮な卵はとてもきれい。

まず驚いたのは、昼間だというのにカエルが堂々と姿を見せて鳴いていること。
これまで数々のフィールドでアカガエル調査をしてきたが、昼間からアカガエルの合唱を聞いたのは初めての経験。個体数が多い所ではこういうものなのだろうか?

続いて驚いたのは、ヨシなどの抽水植物が密に生え、陸からは水面がほとんど見えないような場所でもカエルが鳴いていること。産卵の条件として水深が浅いことや植生が繁茂しすぎていないことを意識してきたが、ここでは後者の常識が覆された。もちろん、その藪の中にはすでにいくつもの卵塊が産んであった。

包接しているカップルも3組ほど見られた。
機材をしっかり準備して、プライベートでがっつり撮影をしたい。
2013年3月2日
両生類シーズン到来
2013 / 03 / 01 ( Fri )
2月は厳しい寒さと乾燥が続き、なかなかアカガエルの産卵に適した日がなかった。
まだかまだかと待ち焦がれつつ、とうとう2月終了。アカガエルももう我慢しきれない
だろうなあと思っていた3月初日の今日、ついに暖かな雨が訪れた。
外に出ると本格的な雨降りに驚いたが、ツレを拾って現地につく頃には雨はほとんど
あがっていた。これは絶好の撮影日和!生暖かい空気の中、懐中電灯を片手に谷戸の
中へ歩を進めていくと・・・・
鳴いてる!!きゃらきゃらきゃら、と笑うようなアカガエルたちの声。
ああ良いなあ、やっとこの季節になったんだなあと喜びを噛みしめつつカエルを探す。
浅い水たまりにはぽつりぽつりとメスを待つオスの姿があった。

ここにはニホンアカガエルとヤマアカガエルが両方いるが、撮影した個体はニホンの
ようだ。時間が早かったのか、残念ながら蛙合戦には至らず、オスが鳴いているだけ。
この状態だと警戒心が強くて、灯りで照らすだけで鳴きやんだり隠れたりしてしまう。
繁殖を邪魔したくないので、そこそこで引き上げ。道路を横切るアカガエルを轢かない
ように注意しながら家路についた。
きっと明日にはたくさんの卵塊が産み落とされているだろう。
2013年3月1日
まだかまだかと待ち焦がれつつ、とうとう2月終了。アカガエルももう我慢しきれない
だろうなあと思っていた3月初日の今日、ついに暖かな雨が訪れた。
外に出ると本格的な雨降りに驚いたが、ツレを拾って現地につく頃には雨はほとんど
あがっていた。これは絶好の撮影日和!生暖かい空気の中、懐中電灯を片手に谷戸の
中へ歩を進めていくと・・・・
鳴いてる!!きゃらきゃらきゃら、と笑うようなアカガエルたちの声。
ああ良いなあ、やっとこの季節になったんだなあと喜びを噛みしめつつカエルを探す。
浅い水たまりにはぽつりぽつりとメスを待つオスの姿があった。

ここにはニホンアカガエルとヤマアカガエルが両方いるが、撮影した個体はニホンの
ようだ。時間が早かったのか、残念ながら蛙合戦には至らず、オスが鳴いているだけ。
この状態だと警戒心が強くて、灯りで照らすだけで鳴きやんだり隠れたりしてしまう。
繁殖を邪魔したくないので、そこそこで引き上げ。道路を横切るアカガエルを轢かない
ように注意しながら家路についた。
きっと明日にはたくさんの卵塊が産み落とされているだろう。
2013年3月1日
アカガエルは森に住む
2012 / 10 / 19 ( Fri )
カエルといえば田んぼや池にいるもの、というイメージがある。
でも森の中を歩いているとき、驚くほど多くのカエルと出会う。

両生類には、繁殖期とオタマジャクシの間だけ水場を利用し、それ以外の時期は草原や森などの陸上で
暮らすものが少なくない。ニホンアカガエルはその代表格。
園路にてかなり近寄らせてくれたこの個体は、この後ジャンプ一番で林床に消えていった。
2012年8月13日
リンクの追加
Hirokou's Field Notes
特に昆虫への情熱と知識がとても素晴らしいhirokouさんのブログ。狭山丘陵に関しても先輩で、
色々とご教授賜わっております。最近、公私ともにお世話になっています。
でも森の中を歩いているとき、驚くほど多くのカエルと出会う。

両生類には、繁殖期とオタマジャクシの間だけ水場を利用し、それ以外の時期は草原や森などの陸上で
暮らすものが少なくない。ニホンアカガエルはその代表格。
園路にてかなり近寄らせてくれたこの個体は、この後ジャンプ一番で林床に消えていった。
2012年8月13日
リンクの追加
Hirokou's Field Notes
特に昆虫への情熱と知識がとても素晴らしいhirokouさんのブログ。狭山丘陵に関しても先輩で、
色々とご教授賜わっております。最近、公私ともにお世話になっています。
5月にニホンアカが産卵? in郡山
2011 / 05 / 15 ( Sun )
ゴールデンウィークに郡山の実家に帰省した。
震災以降、初めて。
街の様子はまた別の機会に書くとして、今回はちょっと驚いたカエルの話。
地元の仲間と久しぶりに飲み交わし、深夜になって帰宅したときのこと。
実家の団地の脇を歩いていると、カエルの声が聞こえる。
明らかにカエルの声だし、聞き覚えもある。
はて、なんの声だっけ?5月に鳴くカエルといえば・・・・
アマ、トウキョウダルマ、いやどちらでもない。
ちょっと遅いヒキかな?でも声が違うなあ。
慌てて家から懐中電灯を取って戻ると・・・・いた。

なんとニホンアカガエルだ。
コンクリートの側溝でだらーっと脚を広げて鳴きのポーズ。
そういえば確かにニホンアカの声だけど、2~3月に繁殖するのが普通と思っている上、
こんなドブにいるはずないという思い込みからか浮かばなかった。

周辺には樹林どころか草地だってほとんどない。
成体はいったいどこで生活しているのか?
10mぐらいの範囲に約10個体。まだ新しめな卵塊も3つほど。

私が小学生の頃、周辺には雑木林や水田が多かったから、さして珍しいカエルでもなかったろう。
雑木林が跡形もなくなった今も見られるのが驚き。そして5月に繁殖とは2度びっくりだ。
福島県の過去の繁殖記録をチェックしてみなくては。
郡山に住んでた頃はニホンアカガエルという存在すら知らなかった。
もしかしたら、毎年ここで繁殖していたのか・・・・惜しいことをした。
福島県郡山市 5月6日、5月7日、5月10日
喉が膨らんでる瞬間が写りませんでした....
震災以降、初めて。
街の様子はまた別の機会に書くとして、今回はちょっと驚いたカエルの話。
地元の仲間と久しぶりに飲み交わし、深夜になって帰宅したときのこと。
実家の団地の脇を歩いていると、カエルの声が聞こえる。
明らかにカエルの声だし、聞き覚えもある。
はて、なんの声だっけ?5月に鳴くカエルといえば・・・・
アマ、トウキョウダルマ、いやどちらでもない。
ちょっと遅いヒキかな?でも声が違うなあ。
慌てて家から懐中電灯を取って戻ると・・・・いた。

なんとニホンアカガエルだ。
コンクリートの側溝でだらーっと脚を広げて鳴きのポーズ。
そういえば確かにニホンアカの声だけど、2~3月に繁殖するのが普通と思っている上、
こんなドブにいるはずないという思い込みからか浮かばなかった。

周辺には樹林どころか草地だってほとんどない。
成体はいったいどこで生活しているのか?
10mぐらいの範囲に約10個体。まだ新しめな卵塊も3つほど。

私が小学生の頃、周辺には雑木林や水田が多かったから、さして珍しいカエルでもなかったろう。
雑木林が跡形もなくなった今も見られるのが驚き。そして5月に繁殖とは2度びっくりだ。
福島県の過去の繁殖記録をチェックしてみなくては。
郡山に住んでた頃はニホンアカガエルという存在すら知らなかった。
もしかしたら、毎年ここで繁殖していたのか・・・・惜しいことをした。
福島県郡山市 5月6日、5月7日、5月10日
喉が膨らんでる瞬間が写りませんでした....
