今年は利根川中流域での仕事が入っており、キツネの巣を見つけたことや、それが潰されてしまったこと
はすでに書いた。10月に入って秋調査が始まり、植生図を作るためにやぶこぎをしまくっていた同僚が、
新たなキツネの巣を発見したという。さっそく行ってみると、一面を背の高いオギに覆われた調査地にあって、そこだけぽっかりと開けた背の低いチガヤ草地になっていた。これなら人や車が出入りする心配はまずないし、背の低い草地は狩りや子育てに都合が良さそうだ。

ほどなく、巣が見つかる。出入り口は6つ。

中には掘りかけのものも↓。

文献によると、ホンドキツネは巣を繁殖のためだけに使い、休息などに利用することはほとんどないという。
確かに、巣のまわりでは足跡や糞などの痕跡は見つからなかった。繁殖期は12〜1月ごろから始まる。
現在作成中の自動撮影装置が間に合えば、この冬、この場所に仕掛けてみたいなあと思う。
間に合えば・・・だけど。
⇒キツネとハタネズミ
⇒潰されたキツネの巣穴
はすでに書いた。10月に入って秋調査が始まり、植生図を作るためにやぶこぎをしまくっていた同僚が、
新たなキツネの巣を発見したという。さっそく行ってみると、一面を背の高いオギに覆われた調査地にあって、そこだけぽっかりと開けた背の低いチガヤ草地になっていた。これなら人や車が出入りする心配はまずないし、背の低い草地は狩りや子育てに都合が良さそうだ。

ほどなく、巣が見つかる。出入り口は6つ。

中には掘りかけのものも↓。

文献によると、ホンドキツネは巣を繁殖のためだけに使い、休息などに利用することはほとんどないという。
確かに、巣のまわりでは足跡や糞などの痕跡は見つからなかった。繁殖期は12〜1月ごろから始まる。
現在作成中の自動撮影装置が間に合えば、この冬、この場所に仕掛けてみたいなあと思う。
間に合えば・・・だけど。
⇒キツネとハタネズミ
⇒潰されたキツネの巣穴
この土曜は、外来種に関する勉強会に参加。
国立環境研究所の五箇先生の講演を聞いてきた。
その中で最も聞きたかったのがカエルツボカビに関する情報。
これまでカエルツボカビはアフリカ起源と考えられ、実験でよく使われるアフリカツメガエルの輸出
によって世界中に広まった‘外来種’であるというのが通説となっていた。しかし五箇先生のチーム
による研究で以下のことが明らかとなった。
****************************************************************************************
●カエルツボカビには遺伝子タイプが複数ある(現在50タイプを確認)。
●個人飼育のペット、動物園のオオサンショウウオ、野外のウシガエルなど、国内の様々な場所から
色々なタイプのカエルツボカビが発見された。
●中米やオーストラリアでカエルの大量死を起こしたのと全く同じカエルツボカビが、日本の野外に
生息しているアマガエルとシリケンイモリから検出された。
●シリケンイモリは19種類ものカエルツボカビの奇主となっていた。
●日本の野生ウシガエルは10種類以上のカエルツボカビを持っていたが、原産地アメリカのウシガエル
からは見つからなかった。
●海外ではカエルツボカビは2タイプしか見つかっていない。
●日本産の両生類はカエルツボカビで死なない(体には抗菌ペプチドを持っており、カエルツボカビは
足指にしか感染しない。人間でいう水虫みたいなもの)。
****************************************************************************************
世界的に見て、日本はカエルツボカビの多様性が最も高く、かつ、カエルとの共生関係が出来上がって
いると考えられる。つまりカエルツボカビの原産地は日本ではないのか?というのが仮説として浮上して
きたのだ。最近になってこれを国際的な学会誌に発表したところ、大騒ぎになっているそうだ。
そりゃそうだろう、これまでの認識を全部ひっくり返すような驚きの内容だ。
情報はちょっと前のものだが、これらの内容が国立環境研究所のデータベースに絵つきでわかりやすく
解説されている。興味のある方はぜひ読んでみて欲しい。

また、カエルツボカビを広めた主原因が、研究者や生きもの好きな人たちではないかという話もあった。
ツボカビによるカエルの大量死はジャングルの奥地などでも起きているが、そんなところにわざわざ出
かけていくのは、そういった人たちぐらいしか考えられないから。確かにそうかもしれない。
普段から同じ靴で様々なフィールドへ出かけていれば、色々なものを運んでしまっているだろう。
自分のことを振り返って、反省しきりであった。
国立環境研究所の五箇先生の講演を聞いてきた。
その中で最も聞きたかったのがカエルツボカビに関する情報。
これまでカエルツボカビはアフリカ起源と考えられ、実験でよく使われるアフリカツメガエルの輸出
によって世界中に広まった‘外来種’であるというのが通説となっていた。しかし五箇先生のチーム
による研究で以下のことが明らかとなった。
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●カエルツボカビには遺伝子タイプが複数ある(現在50タイプを確認)。
●個人飼育のペット、動物園のオオサンショウウオ、野外のウシガエルなど、国内の様々な場所から
色々なタイプのカエルツボカビが発見された。
●中米やオーストラリアでカエルの大量死を起こしたのと全く同じカエルツボカビが、日本の野外に
生息しているアマガエルとシリケンイモリから検出された。
●シリケンイモリは19種類ものカエルツボカビの奇主となっていた。
●日本の野生ウシガエルは10種類以上のカエルツボカビを持っていたが、原産地アメリカのウシガエル
からは見つからなかった。
●海外ではカエルツボカビは2タイプしか見つかっていない。
●日本産の両生類はカエルツボカビで死なない(体には抗菌ペプチドを持っており、カエルツボカビは
足指にしか感染しない。人間でいう水虫みたいなもの)。
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世界的に見て、日本はカエルツボカビの多様性が最も高く、かつ、カエルとの共生関係が出来上がって
いると考えられる。つまりカエルツボカビの原産地は日本ではないのか?というのが仮説として浮上して
きたのだ。最近になってこれを国際的な学会誌に発表したところ、大騒ぎになっているそうだ。
そりゃそうだろう、これまでの認識を全部ひっくり返すような驚きの内容だ。
情報はちょっと前のものだが、これらの内容が国立環境研究所のデータベースに絵つきでわかりやすく
解説されている。興味のある方はぜひ読んでみて欲しい。

また、カエルツボカビを広めた主原因が、研究者や生きもの好きな人たちではないかという話もあった。
ツボカビによるカエルの大量死はジャングルの奥地などでも起きているが、そんなところにわざわざ出
かけていくのは、そういった人たちぐらいしか考えられないから。確かにそうかもしれない。
普段から同じ靴で様々なフィールドへ出かけていれば、色々なものを運んでしまっているだろう。
自分のことを振り返って、反省しきりであった。
木曜はひさしぶりにさいたま市の現場。
ここは某独立行政法人によって、大規模な住宅開発が行われている場所。
翌週早々から田んぼの一部を潰すというので、そこに希少種がいないか確認し、見つかれば保護区
という名の非開発場所に移すという調査である。

自然好きとして、生態学を学んだものとして、これは何とも空しい作業。
生きものは「生息地ごと守る」というのが大原則。
個体だけを移したって、移動先には最初から住んでいる個体がいるのだから、その場の環境収容力
を越えたものがはじき出されて死ぬだけだろう。新たな生息地を創出してそこに移すのならまだわかる
のだが・・・。しかし写真奥に写っているように、重機が日々湿地の埋め立てを進めていて、そのたび
にそこの希少種調査と個体移動を繰り返しているのが現実だ。
ぶつぶつ言いながらも調査を始めると、水路でニホンアカガエルの成体が次々と見つかる。


ここは某独立行政法人によって、大規模な住宅開発が行われている場所。
翌週早々から田んぼの一部を潰すというので、そこに希少種がいないか確認し、見つかれば保護区
という名の非開発場所に移すという調査である。

自然好きとして、生態学を学んだものとして、これは何とも空しい作業。
生きものは「生息地ごと守る」というのが大原則。
個体だけを移したって、移動先には最初から住んでいる個体がいるのだから、その場の環境収容力
を越えたものがはじき出されて死ぬだけだろう。新たな生息地を創出してそこに移すのならまだわかる
のだが・・・。しかし写真奥に写っているように、重機が日々湿地の埋め立てを進めていて、そのたび
にそこの希少種調査と個体移動を繰り返しているのが現実だ。
ぶつぶつ言いながらも調査を始めると、水路でニホンアカガエルの成体が次々と見つかる。








